遠泳する者の大舞台、ドーバー海峡
 2005年8月、私たち「海姫(UMI-HIME)」の6人は、ドーバー海峡往復泳の世界最速の記録に挑戦します。
 当日の天候に大きく左右されますが、泳ぐ距離はざっと100km。途切れることなく6人でリレーし、往復横断していきます。
 8月11日〜17日にCSA公認のパイロット Andy King さんに1stで依頼。この期間の気象、海象の良い日に実施予定。
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ドーバー海峡とは、
 イギリスとフランスを分けている海峡で、海峡の最狭部は直線で約36km。
狭いだけに潮の流れが速く、大潮時で最大流速6ノット(時速約11km)におよぶ。
 位置は、北緯50度以北の北大西洋に位置し、日本付近にすると、北海道よりも北の樺太(サハリン)付近となる。 従って、8月の平均水温は、摂氏15度となり、この低水温が最大の難関となるのである。
 記録されている最初の横断者は、英国人マシュ・ウェッブで、1875年8月24〜25日に掛けて泳ぎ記録は21時間41分であった。何度も挑戦し、挫折しての成功である。泳いだ距離は実に63.2km。これを平泳ぎで泳ぎきった。その彼の胸像がドーバーのビーチを見下ろす場所に立っている。

CSAとは、
 ドーバー海峡の横断泳をする者の支援、公認団体が「チャンネルスイム協会」CSA(Channel Swimming Association)である。
 CSAに公認された海峡横断泳者には、「チャンネルスイマー」として認められる。

ルール
 6人が1時間交代で順番を変えることなくリレーする。
 途中、第三者がスイマーに触れる、あるいはスイマーが船等に触れるなどの“補助”と見なされる行為の禁止。
 身につけるものは、水着のみ。キャップも1枚のみ。スパッツ水着等は禁止。

記  録

女性チーム2WAYリレー(往復)
・Wielkopolanka Polish (Poland) 20時間43分(1993)
・Fujiyama Girls (Japan) 23時間18分(2000)

女性チーム1WAYリレー記録
・Arena English Channel Ladies Team (England) 9時間23分(2001)
・Fujiyama Girls (Japan) 10時間57分(2000)

必要経費(試算)
CSA登録料(2001年時) (£10×6人)   £60
管理費(2001年時)
£240
パイロットボート代
£3,000
滞在費 宿泊代 (£20×14泊×7人) £1,960
食費等
£1,800
移動費 (£50×7人×2) £700
小 計 £7,760
1£=\200 \1,552,000
交通費 飛行機 (\200,000×7人) \1,400,000
合 計 \2,952,000
1人あたり \492,000

11月 土肥合宿(8人参加)宿泊、交通、食費 \10,000
12月 葉山海練(30人参加うち姫4人)交通費 \36,000
1月 長崎合宿(6人参加)宿泊、交通、食費 \172,000
2月 葉山海練(20人参加うち姫5人)交通費 \38,000
3月 与論合宿(4人参加)宿泊、交通、食費 \174,000
4月 葉山海練(20人参加うち姫6人)交通費 \62,000
5月 山口合宿(6人参加)宿泊、交通、食費 \191,000
6月 大阪合宿(6人参加)宿泊、交通、食費 \140,000
7月 葉山海練(30人参加うち姫6人)交通費 \62,000
合 計 \975,000
1人あたり \162,500

ドーバー経費及び合宿代合計 \39,27,000
1人あたり \654,500

海  姫
 こんな無謀な挑戦に、立ち向かうべく6人の仲間が集まった。
 海のレースで知り合った、年齢も仕事も違う仲間が、志を一つにしてチャレンジする。
 パワースポーツが主催するラフウォータースイムで、毎回女子の上位を独占している6人である。
左から モトコ、きよ、ゆき、ミキ、もも、ゆか
(平均年齢 27.6才)
 以下は、個人のプロフィールと戦歴

ゆか (31)
〜水陸両用スイマー〜
東京在住 海上保安官
水泳歴 24年 専門は平泳ぎ

小学生高学年から競泳を始める。
学生時代は、そこそこにコレといったタイトルはなかったが、中学時代にバスケットで東京都の選抜選手に選ばれる。
社会人になり、2001年から海の大会に出場し始める。
ラフウォータースイムシリーズでは各地大会で入賞、その他の大会の主な成績は以下の通り。
 2001年 9月 マウイチャンネルスイム 部門4位(日本人チーム1位)
           ワイキキラフウォーター 20代19位(日本人2位)※以降3年連続出場
 2002年 8月 熱海〜初島団体泳
 2003年 4月 ベトナム チャム島スイム参加 (国際交流のため順位等なし)
 2003年     マスターズ 100Br ジャパンランキング7位

モトコ (30)
〜水球出身スイマー〜
東京在住 某有名食品会社勤務
水泳歴 21年 専門は自由形

中学時代から水泳部に所属し、高校からは水球に打ち込み、インカレや全国女子水球大会に出場し、全国女子水球大会では4位という成績を納める。
社会人になり、1999年から海の大会に出場し始める。
ラフウォータースイムシリーズでは各地大会で入賞、その他の大会の主な成績は以下の通り。
 2000年 8月 第53回 初島・熱海間団体競泳大会 12km(28位)
 2001年 8月 第54回 初島・熱海間団体競泳大会 12km(24位)
 2002年 4月 第3回 ロタブルー・オーシャン・スイム
           4マイル (女子総合 1位)
        7月 第3回 パンプキン争奪マラソンスイミング大会
           5km個人(女子総合4位)
        7月30日〜31日 ドーバー海峡リレー横断(2way)
        8月 伊豆大島OWS
           2000m個人(女子総合4位)
 2003年 2月 テニアンOWS 
           3km個人(女子総合3位)
        4月 沖縄・満座オーシャンスイム大会 
           500m個人(総合1位)
        7月 第4回大分・別府大会 
           10km個人(総合第3位)
           新島大会 
           4500m(女子総合2位)
           鏡ヶ浦横断団体泳 
           4km(女子総合歴代1位)

ゆき (28)
〜プールでも海でも活躍スイマー〜
大阪在住 介護士
水泳歴 22年 専門は背泳ぎ

小学校から中学校までスイミングスクールに通う。高校ではクラブで活動。
高校3年時には400m個人メドレーで近畿大会に出場。
その後は水泳から離れたが、1999年のジャパンマスターズ大会から水泳を再開し、
2000年から海の大会に出場し始める。
ラフウォータースイムシリーズでは各地大会で入賞、その他の大会の主な成績は以下の通り。
 2001年     24時間チャレンジスイム 単独泳 六時間完泳 19400m
 2002年     沖縄国際OWS 0.8k 3位
           日本実業団水泳競技大会 50m背泳ぎ 8位 100m背泳ぎ 4位入賞
 2004年     24時間チャレンジスイム 団体泳 (1時間×4回) 15300m

きよ (27)
〜全国大会出場経験者スイマー〜
長崎在住 現在主婦、昨年まで介護士
水泳歴 24年 専門はバタフライ

1989年12月にジュニアオリンピック出場し、以降全国中学校水泳競技大会、全国高校総体、山口県代表として国体にも出場。(100Mバタフライ)
大学時代はトライアスロンに打ち込み、トライアスロン全国学生選手権大会にも出場し、長崎大島トライアスロン女子の部では優勝。
社会人になり、2001年から海の大会に出場し始める。
ラフウォータースイムシリーズでは各地大会で優勝、その他の大会の主な成績は以下の通り。
 2003年 2月 テニアン島第3回トロピカルリーフスイム大会
           女子3000M 4位
        6月 第4回 別府・大分国際オープンウォータースイムレース
           女子5000M 1位
        7月 桜島・錦江湾横断泳(団体泳)
           遠泳男子の部 1位
        7月 第2回 博多湾横断スイムレース
           女子3800M 2位
        8月 第1回 筑後川オープンウォータースイムレース
           女子1500M 1位
       10月 第1回エスケープ・フロム・マニャガハ・アイランド
           女子3位

もも (25)
〜競泳出身、海向きスイマー〜
東京在住 消防士
水泳歴 21年 専門は個人メドレー

4歳から水泳を始め、9歳から18歳までは選手コースに在籍。その間個人メドレー等でJOや関東大会に出場。大学時代は競泳から離れて趣味の一環として泳いでいたが、2001年から海の大会に出場し始める。
ラフウォータースイムシリーズでは各地大会で入賞、その他の大会の主な成績は以下の通り。
 2001年 8月 ANSCOM浜名湖大会 1位
 2002年 7月 ANSCOM第6回館山国際オープンウォーター
           2Kmの部第1位
        8月 ANSCOM第2回淡路島オープンウォーター
           1.6Kmの部第1位
        8月 ANSCOM第2回浜名湖大会
           3.2Kmの部第1位
 2003年 2月 テニアンOWS 
           3km個人(女子総合1位)
        7月 鏡ヶ浦横断団体泳 
           4km(女子総合歴代1位)
 2004年 6月 東京アイランドシリーズ 式根島アクアスロン
           女子の部第5位
また2002年12月の第30回ホノルルマラソンでフルマラソンデビューし、4時間を切ってゴール。さらに2004年の第20回宮古島ストロングマンを目標にトライアスロンのトレーニングも始め、年代別女子優勝という結果で完走した。

ミキ (25)
〜競泳出身スイマー〜
東京在住 システムエンジニア
水泳歴 20年 専門は自由形

5才からスイミングスクールに通い、中学2年から選手コースに入る。
高校ではクラブで活動し、その後は水泳から離れたが、1999年から海の大会に出場し始める。
ラフウォータースイムシリーズでは各地大会で入賞、その他の大会の主な成績は以下の通り。
 2000年 8月 第53回 初島・熱海間団体競泳大会 12km(28位)
 2001年 8月 第54回 初島・熱海間団体競泳大会 12km(24位)
 2002年 8月 第55回 初島・熱海間団体競泳大会 12km(19位)
 2003年 2月 テニアンOWS 
           3km個人(女子総合2位)
        7月 新島大会 
           4500m(女子総合1位)
           鏡ヶ浦横断団体泳 
           4km(女子総合歴代1位)

最後に、
 このドーバー海峡横断の成功率は100%ではない。単独では10%に満たないという。
だが、「普通」という言葉が似合わない私たちは、あえて自らに壁をつくり、それを越えようと努力する。
 今までの遠泳とはワケが違う。そう簡単にはいくはずもないことも判ってはいる。でも、あえて挑戦する。

 世界中のどこの海でも、平和に泳げる日が来ることを願って・・・


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